テノール歌手 中鉢聡さん

有名なテノール歌手 中鉢聡さんの紹介記事で面白いものを発見した。
http://www.adnet-sakigake.com/kyo/interview/chubachi/chubachi.html

印象に残る言葉

以下

風のような音色を出す

 オペラは生の声で、見る人、聴く人の心を惹きつける。声に酔い、言葉に酔い、歌声が心に染み込んでくる。舞台上では名画のような美しい光景が繰り広げられ、観客は舞台が持つ独特の魔力のとりこになる。オペラとは、音楽であり、芝居であり、照明や衣装、舞台美術や細やかな演出などの要素が幾重にも織り重なって創造される総合芸術だ。そのなかで、歌声が観客に与えるのは「風」のような感覚なのだと彼は言う。
 「オペラは自分自身の体が楽器だから、電気を通さない生の声が客席に届く。声にしろ、楽器の音にしろ、客席にいれば空気が揺れて、舞台から風が来るような感じを受けるはず。そういう音楽はクラシックだけだ。世界のトップレベルの歌手の歌声を稽古場で間近に聴いていると、ザーッという風のような音がする。客席の奥のほうをめがけて歌っている。そういった“風”のような音色のなかに、柔らかい色や笑った色、恋する色などいろいろな声の“色”を持っていなければ舞台でドラマが見せられない。決まり切った歌い方一辺倒ではおもしろくない。だから、自分の中の色をたくさん作れるよう、自分をいつもニュートラルなところに置かなくては。でも、頑張っても、拍手をもらっても満足したことがない。終わりがないって不幸だよね」

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