リラ冷え

ueda-blog-banner
こんにちは、北の国から上田哲です。

更新が一日遅くなってしまい申し訳ありません!

札幌の今日の最高気温は20度と、この季節としてはまあまあの暖かさ。
しかし昨日の夜は5度…かなり冷え込みました。地域によっては雪が降っていたのではないでしょうか。

皆さんは「リラ冷え」という言葉を知っていますか?

北海道では夏に向かって気温が上がり始める5月下旬から6月上旬に来る突然の寒さのことを「リラ冷え」といいます。
リラとはフランス語で「Lilas」と書き(最後のSは読まない!)、日本では主にライラックと呼ばれています。
ライラックは我々札幌市民にはお馴染みの木。何故かと言うと札幌の木に指定されているからです。
大通り公園では5月中旬にライラック祭が開催され、様々な催しが開かれます。
当然この「リラ冷え」にぶつかり、かなり寒い中でのお祭りになることも多々あります。

さて、この「リラ冷え」という言葉は先日亡くなった渡辺淳一さんの著書「リラ冷えの街」のタイトルとして聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
実はこの言葉を考えたのは渡辺さんではなく、札幌の俳人榛谷(はんがい)美枝子さんの句で初めて読まれた言葉なんです。現在では季語として使われ、札幌人にとっては会話の中で使うことも少なくありません。

『リラ冷えや睡眠剤はまだきいて』(1962年の句)

榛谷美枝子さんは昨年の1月に、渡辺淳一さんはつい先月亡くなりました。

実は榛谷美枝子さんとは一度お会いしたことがあります。僕が昔コンビにでバイトをしていた時に、お客さんとして来店した榛谷さんに声をかけられてついつい話し込んでしまったんですね。最後には名刺までいただき、帰宅してからネットで調べてみると「リラ冷え」という言葉を作った人だということがわかりました。それ以来お会いすることはありませんでしたが、最近では渡辺淳一文学館で演奏させていただく機会が多くなり、なにか2人にご縁を感じます。

寒さに花の名前を付けるという行為がなんとも美的で好きです。

渡辺淳一さんの訃報を聞き、このライラックの季節にノスタルジーを感じるのでした。

ではまた来週

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

Facebook

Sponsor

ページ上部へ戻る