同じ色の女性。

10代の頃から大好きな女性がいます。

好きな女優さんは沢山いるけれど、彼女は特別なキラキラさんだ。

昔は雑誌の切り抜きも大切に持っていたほど。

明るく、美しく、その方の自由な発想やセンスも大好きで。
だから、ここでは「好きな女優さん」と言わずに
「大好きな女性」。

何度もその方の舞台を拝見しているのですが、
昨年、初めてお会いできただけでなく、言葉を交わす機会に恵まれました。

☆    ☆    ☆

その四人の芝居にはふたり知っている方が出演していたので
私の俳優復帰のご報告を兼ねてご挨拶に伺ったのです。

そこは男性楽屋。
ひとりは、私が出版社時代に初の自伝を書かれた舞踏家の方で
(私が広報宣伝を担当をさせていただいたご縁)。

もうひとりは、10代の頃、某芝居のお手伝いをするも稽古中にヘマしまい、
真っ青な顔して稽古場や飲み会で縮こまっていたのを暖かい言葉でかばってくださった俳優さんです。

そして、楽屋には演出・主演のXさんも。

ちょっとご挨拶のつもりが会議室くらいの広い楽屋に通していただき、
皆さんのメイク落としや着替えを間近(そして鏡越しにも!)に感じながらド緊張状態。

「ぅわあ!こーれ、すっごいいいワインだぜ~~~。皆で飲もうよ!飲める??」とXさん。

初対面の私にも(正確にははるか昔に一度オーディションでお会いしていますが)
優しく声を掛けてくださり、その皆さんのワイワイ感にいれていただいて
なんだかちょっと夢のような気分。

もちろん、その舞台が素晴らしく興奮した作品でしたので
(いいなぁ!私も早くみなさんと芝居が出来るようになるんだ!!!)
とその幸運な興奮をしっかりと胸に刻んでいました。

そのうち、新進気鋭の舞台演出家やこの舞台のプロデューサーも交り、
ちゃっかり私もプロフィールをお渡しさせていただいたりして。

☆    ☆    ☆

大好きな女性もすぐ近くの楽屋にいるはず。
でも、どこか「ここには来ないで~!」という感情がよぎっていました。
こんな距離感。煌々とした蛍光灯の元。
それこそ緊張しすぎて直視できないし直視されたくないよおお、って。

だのに、
帰り支度を終えたその大好きな女性が男性楽屋に。

四人芝居だし、あのチームワークですから
帰る前にコミュニケーションとるのは当然だ。でも、でも、どうすんだ、私。

「お疲れさまです。」

2メートル先にいるその女性に、その一言を心を込めて。
それ以上は話すまい。わかっている、わきまえているつもりです。

ステージを降りた彼女。
すっと腰かける彼女。やっぱり素敵。

しばらくすると彼女がふと立ちあがって私をじぃと見つめていました。

訳もわからず、見つめ返す私。

「・・・どこかで・・・ご一緒しました・・・よね?」

「・・・ぃいえ・・・。ご一緒したいと思っているのですが・・・まだ・・・」

「・・・そぅ・・・・・・そうかしら・・・。変ね・・・」

「・・・・・・。」

そのあと彼女は肘を付き小首を傾げながらしばし考えこんでいました。
そして、私も。

見つめあっていた時に、驚いたのが、
(あ・・・この人、同じ色してる・・・)と感じたこと。
そうか・・・そうなんだ・・・。だから初めて会った気がしなかったのかな・・・?
それとも、単に私と似ている人がいたのかな・・・?でも・・・。

いつかきっと、その大好きな女性と舞台に立ちたい。

同じ色同志、どうステージで共鳴して、
どんな空間が出来るのかが猛烈に知りたい。

そのうちどちらかが違う色になったりもするのかな?

あの時感じた色が何色なのかは、その舞台が実現するまで秘密です。

では、今日も稽古にいってきます。

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