戦略担当・葦田の演劇徒然「小劇場にお客様を呼び込むとは」

「演劇で食っていく仕組みを作る」と叫んでいる東京イボンヌですが、はっきりいって先立つものが無くてはどうにもならない。つまり、「役者とスタッフに給料を出せる」だけの粗利が出ないことにはどうしようもないということです。

この観点の中でも最も重要なのが、動員。
小劇場の世界では、動員を伸ばす=キャストを増やしてノルマを課す、というのが定石です。

「客を呼べない役者は二流。」
12歳(子役!)から演劇の世界に足を突っ込んでいた葦田ですが、上の台詞はどこの現場でも呪詛のように聞いてきました。

でも役者の力だけに頼った集客は、本当の集客ではありません。

「ノルマがやばいんだ!助けてくれ!」何度となくこの言葉を聞いてきました。泣きつかれて劇場に足を運んだことも多々あります。
でも、それらの芝居は筋も覚えていないし劇団の名前も覚えていません。またリピートもしたことがありません。

演劇ファンでも何でもない方が休日の2時間をどうすごすかを考えた時、「映画」、「遊園地」、「ネットサーフィン」・・様々な選択肢の中から、小劇場の、しかも我々の芝居を選んで来てくださる。こういうお客様を呼べてこそ、本当の集客なのです。

☆いわゆる演劇ファンで無い人の足をどう小劇場に向けさせるか。

まずはコンテンツの良さ。これは絶対です。お話が面白いは最低条件、そこに加え、演技が素晴らしい、美術が美しい、女優が美しい、何でも良いんです。とりあえず3000円払って良かったと思わせる「圧倒的な非日常」を提供出来る必要があります。
ちなみにパイプ椅子の小劇場で、ほぼ素舞台で3000円取るというのは、大変なことです。
〔「付加価値」のカードが一枚も二枚も少ないわけですから!〕

演劇ファンでは無い人は、常に「映画」が念頭にあります。
1800円で綺麗な椅子でコンテンツを観ることが出来る映画と比べて、小劇場の芝居がどんな付加価値を提供出来るのか。ここを突き詰めなければ、絶対に映画には勝てません。演劇ファン以外を動員出来なければ、小劇場芝居の観劇人口はいつまで立っても頭打ちです。

パイプ椅子の劇場で3000円取る団体は、映画より1200円も高いそのチケット買ってくださるお客様に、価値に見合う何を提供出来るでしょうか?

この点を詰め切って、自信をもってチケットを売れるようにしたいと思います。

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