【喜悲劇】

自分にとっての“悲劇”は、
時として、
周りの人にとって“喜劇”になることが、人生においてあります。

… いや、寧ろ、長い人生そっちの方が多いのかもしれません。

こんにちは。瀬尾卓也です。

やってきました木曜日。
僕が倉本先生への無限の思いを綴る日でございます。
「おい!もういい加減飽きたぜ?他に書くことないのかよ!」と、お思いのそこのあなた。
大変申し訳ありません。

書くことないんです!(キッパリ)

富良野グループ「明日、悲別で」という作品の稽古中。
僕はとあるシーンで女優さんにひっぱたかれる、という演出をつけられました。

勿論、実際に叩くわけではなく、“ふり”をするだけです。
つまり、叩く側より、受ける側の芝居が重要になるわけです。

僕はアクションをやったことがなかったので、自信もなく、案の定中々うまくいきませんでした。

それを見かねた倉本御大。
つかつかと演出机から舞台上にやってきます。

不安がよぎります。

これがヤバいやつだというのは、富良野グループで数回しかやってない僕にだってわかります。

目の前に来て先生が言います。

先生「やってみろ」

瀬尾「…はい」

女優、殴る(ふり)。それを受ける瀬尾。

先生「できてない!」

瀬尾「…はい」

先生「もう一回」

女優、殴る(ふり)。それを受ける瀬尾。

先生「ダメ!全然ダメなの!」

瀬尾「…はい」

先生「こうだろ(殴るふり)」

…。

瀬尾「…え?」

先生「痛がれよ!!」

瀬尾「すすみません(あ、先生が直々にやるのね…。…不安!)」

先生「ほれ!(殴るふり)」

瀬尾「あ、あぁ~…(下手くそ!俺の下手くそめ!)」

先生「下手くそ!」

瀬尾「(ごもっとも!)」

先生「こうだ、ほら!」

パシン

瀬尾「…え?(殴った?今殴ったよね!?)」

先生「痛がれよ!!」

瀬尾「は、はあ…(え、わかんない!全然わんかんない!)」

先生「痛いだろ!ほれ!ほれ!(パシンパシン)」

瀬尾「…!(なんで?なんで俺殴られてるの!?というか目!目、めっちゃ恐いよ!)」

先生「何で痛がらないんだ!!ほれ!痛いだろ!(パシン)」

瀬尾「…!(こえぇ!先生こえーよー!痛さ?痛さで言ったら大して痛くないです!それよりも恐いんです!あなたの目が恐いんです!しかし、ここは痛がらねば!痛がらねばー!)」

先生「どうした、ほれ!ほれ!(パシン)」

瀬尾「…い、いてえ~」

先生「よし!!そうだ!(去る)」

瀬尾「…!(今のでいいの!?)」

周りを見ると、今にも吹き出しそうな顔の先輩方。
先輩曰く、猛獣に追い詰められ、死を目前にある意味達観しながらも、恐怖に怯えた小動物の目をしていたみたいです。

僕は極限の恐怖で頭が混乱。
金縛りにあったような気分でした。
というか金縛りでした。

先輩が言いました。

「気にすることないよ。先生、イライラしてただけだから(^^)」

「…は、はあ…。(てことはただのストレス発散ってことだよね!それ、逆に傷つくんですけど!)」

これが僕のトラウマになったことは、言うまでもありません。

倉本先生78歳、御健在です。

写真は、普段僕は変な写真しかアップされていないので、少しはまともな写真と思い、
「明日、悲別で」の若メイク(22歳)のものです。
プロの方にやってもらったのですが、自分でもびっくりです。

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