演出家 中村暢明さん

いよいよ、稽古が明日になりました。ここで、演出家、のぶさんのご紹介をしたいと思います。

【演出家】
演劇ユニット「JACROW」代表 中村暢明さん
まず最初の出会いはJACROW本公演の観劇でした。なんだこの空気感は。
初めて感じる空気。そして、全役者、スタッフの統一感。
これは演出力だなとすぐに思いました。

福島解釈
【演出家に求められるもの】
1、全統率力
2、役者の演技を引き出す
3、空間設計、構築

普段、演出家の仕事を見たことがなくて、たまにTVなどで見る人は、2に目がいきがちかと思いますが、1と3もとても重要な仕事です。1から3を兼ね備えられる演出家はなかなかいない、というのが現実かと思います。

先日、中村さんが面白いことを言っていました。
「良い作品は作家と役者が良いんです」「悪い作品は演出家が悪いんです」
見事に演出という仕事を「一言」で言い当てています。
仰る意味がとてもよく分かります。
そう。つまり演出家は、一言で「あ」っと言わせる言葉をもっています。
これも演出家の資質かと思います。

その中村さんとは「サンモールスタジオ」という劇場の新年会でお会いしました。
その時に名刺交換したのを覚えています。
なんて、背の高い人だろうと思ったのを覚えています。
2メートル20センチくらいかな。失礼。188センチくらいかと思います。
そして、目の前でサンモールスタジオ年間最優秀団体で表彰されていました。
「でかい上に表彰されている!そしてこの方はずっと笑顔だ!笑顔の人だーーーーーーーー!」
この記憶がずっと頭にありました。

ある日、東京イボンヌを復活するにあたって、悩んでいました。
復活公演の演出家、誰にお願いしようか。

その時に中村さんの顔が浮かんだのです。
「あの笑顔!そして、あの濃密な空気!統率力!中村さんしかいない!」

で、家中、引っ繰り返して、名刺を探しました。
確か新年会で名刺交換をしたはず。
「あった!」
早速、携帯に電話したら「現在使われておりません」
え・・・・・?きょうび携帯の番号変える人っているんだ・・・。
すぐさま自宅に電話。
(私、しつこいんで)
うわ!留守電。
負けるかーーーーーーーーーーー!留守電吹き込み。

「あのーーーー、東京イボンヌという劇団の主宰の福島ですがーーーーーーーーーーーーー。中村さんのご自宅ですかねーーーーーーー?すんませんが、お電話頂けますでしょうかーーーーーーーーー」

こんな感じだったと思います。

そして、中村さんから折り返し。
おお!
「じゃ、会いますか!」
おお!
そういうわけで無事にお会いできたわけです。
後日、新宿で飲むことになりました。

中村さん、やっぱり笑顔。
「!」
時に見せる厳しい表情。
なるほどね、こういうことかと思いました。
緻密な空間設計と、統率力、巨大な包容力の理由を見た気がしました。

「福島さん、一度しか会ったことがない、しかも一瞬の名刺交換、しかも数年ぶりの人の自宅によく電話してきたね」
「変ですか?」
「いや、変わってるよ。がはは」

中村さん、笑っています。がははと。
厳しい目、両方兼ね備えた方だなと思いました。
そして、とにかく色んなことを「面白がる方」だなぁと思いました。
好奇心の塊のような方。
全く排他的でない。
想定外を楽しめる人、僕はこの人が好きだなと思いました。
魅力的。
そして、30分後には握手していた記憶があります。
そう、既に話が決まっていたのでした。

中村さんは皆から「のぶさん」「のぶりん」と呼ばれています。
実は5月に一度、ワークショップをやったんです。
そのときに印象に残る言葉を二つ覚えています。

1、「私は昔、演劇を舐めていました」
2、「演劇は信頼関係です」

1、に関しては私はのぶさんの領域までいってませんので、何とも言えませんが、のぶさんの仰る意味、薄ら感じています。演劇のむずかしさを仰っているんしょう。

2、のぶさんは役者にこう言いました。
「普段、何て呼ばれていますか?何て呼ばれたいですか?」
中村さんは基本、ニックネームで呼びます。双方、ニックネーム。
「なんて呼ばれたいですか?」
これは衝撃でした。
あ、これは演劇のもつ凄まじく難しい点を少しでも緩和していく方法として非常に有効だと思いました。なるほどね。合点がいきました。
と、同時のぶさんが魅力的だから有効なのかもしれないな、という気もしています。

でも、以来、私は演出家でもないのに「福ちゃんと呼んで」と言い続けています。
結果、福ちゃんと呼んでくれる人が増えました。笑

さて、そんなのぶさん演出の稽古が明日から始まります。
楽しみです。

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